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12/22~24 船旅なのに(笑)
二十二日に、和泉の国までと、平らかに願立つ。藤原のときざね、船路なれど、馬のはなむけす。
上、中、下、酔ひ飽きて、いとあやしく、潮海のほとりにて、あざれ合へり。
二十三日、八木のやすのりといふ人あり。この人、国に必ずしも言ひ使ふ者にもあらざなり。これぞ、たたはしきやうにて、馬のはなむけしたる。
守柄にやあらむ、国人の心の常として「今は。」とて見えざなるを、心ある者は、恥ぢずにきなむ来ける。これは、ものによりてほむるにしもあらず。
二十四日、講師、馬のはなむけしに出でませり。ありとある上、下、童まで酔ひしれて、一文字をだに知らぬ者、しが足は十文字に踏みてぞ遊ぶ。
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