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4月も、はや3週目に入り…
第五玉姫(だいごたまひめ)高校に通う新入生たちも…みんな、思い思いに部活動を始めていく
そんな中、島田京平も何をしようかと悩んでいた。
『みんな、もう決めて…オレだけ取り残された感じがする…』
中学時代は、バレー部に入っていたが、顧問の鬼のようなシゴキがトラウマになり、もう運動部には入りたくなかった。
ふと、つきあたりの部屋まで歩いてきていた京平は、その部屋にかけてある看板に目がいった
“れんたま部 部員募集中”
『れんたま?』
不思議な響きに、京平はほんの少し気になり始めた。
『てゆうか“れんたま”ってなんなんだろ…』
すると、ふいに後ろから話しかけられた。
「キミ、新入生?」
話しかけてきたのは、それはそれは可愛い娘だった。
『(か、かわいい…)』
「ねえ、キミ新入生なの?」
『は、はい』
すると、女の子はおもむろに京平の手をとってれんたま部の部室に入った。
『え、ええっ!?』
「いいからいいから」
『(いいから…じゃないよ!)』
部室に入ると、すでに3人の生徒が席についていた。
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