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―ここは日本にある小さな村
水の島 ヒラナガ島
「おれは海賊になるんだ!!」
ある少年は言う。 その少年の名はユウキ
「ダメじゃ!何度いったらわかる!」
この村の村長、ゲンは言った
「何でだよ!俺はもう今までの泣き虫だった俺じゃねぇんだ!俺だってちゃんと修行して、ナオヤを倒せるほど強くなったんだ!今はナオヤはいねぇけど、ナオヤだったら…!」
ユウキがそう言うと、
「ナオヤだったら何なのだ?言ってみろ」
ゲンは呆れたように言葉を放つ
「ナオヤだったら俺をきっと海へ出ることに賛成してくれる!」
「何を言うかと思えば、そんなことか」
また呆れたように言う
「そんなこととは何だよ!」
ユウキの怒りは限界まできていた
「ナオヤじゃったらそんな危ない事ぜったいに反対じゃあ!」
同じようにゲンも限界だった
「もういいよ!」
ユウキは走り去った
そこに村の用心棒のシュンがやってきた
「村長も昔は名のしれた海賊だったんだ」
優しい笑顔だ
「えっ!?」
ユウキは驚いた
「だが、ある日村長の仲間が逆恨みされた海賊団につかまってしまってな。村長がそれを命をかえて助けにいったんだ。
殴られ、蹴られ、それが一年ほど続いてな。やっとの思いで仲間を取り返したんだ。だから村長はそんな海のこわさを知っているからこそ、お前には安全に暮らしてほしいのさ。」
シュンがそう言うと
「でもやっぱり俺は…
ナオヤに誓ったんだ!きっと海賊王になるって!だからそれだけは譲れないんだ!!」
「そうか、わかった。村長には内緒で俺が船を用意してやる」
「本当か!?」
「ああ。じゃあ今日はもう寝ろ。」
「うん!おやすみ」
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