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船出のとき
翌日―
「おいユウキ起きろ」
朝7時30分に用心棒のシュンがユウキの家に来た
「もうこんな時間か。おはよう」
眠たそうに言う
「ああ。おはよう」
「船出の準備をしろ」
「うん。」
ユウキはあることを考えていた今からさかのぼること一年前
「ナオヤ!俺、海賊になるんだ!」
「ハッハッハッ!海賊になるのか?そう簡単じゃないぞ」
青髪の男がバカにしたように言う
「わかってるよ!いつかナオヤだって越えてやるんだ!
それで俺は… 俺は…
海賊王になる!!」
「ほう?男を越えるのか?
俺は強いぞ」
「ああ!今度会うときは海の上だ!」
「ならこれをお前に託す。俺の大切なペンダントだ。強くなっていつかきっと返しにこい。じゃあな!」
「ぜったい強くなるから!!」
ユウキは涙をこらえながら、ナオヤという偉大な男の後ろ姿を見ながら言った
ナオヤは静かに手を振り、村を去った
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