咲真とわたしの日常

8/13
前へ
/17ページ
次へ
体温の高い咲真。 子供みたいだな…。 『ちょ,咲真。大丈夫だから離して一』 …不思議と汗くさくないのを怪訝に思ったけど触れない。 「オレがこうしてたいから一」 そう言った数秒後にはっとしたように離れる。 わたしはきょとんとする。 「オレっ,風呂入ってくるっ。…起きて待ってて?」 『え。あ…うん。待ってるね』 気になっても,聞いちゃいけない気がして黙って送り出す。 シャワーくらい浴びてくるよね,普通。 …でも何で帰宅してからも? そこまであいつは綺麗好きじゃないのに…。 ぼけーっと考えても答えはわからない。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加