0人が本棚に入れています
本棚に追加
『大事な時期なのに一…髪くらい自分で乾かしなさい』
されるがままになっている。
「は一い。でもたまには風邪ひいてゆっくり休みたい。で,雪に看病してもらうの」
『…風邪ひいても休ませてもらえる状況じゃないって』
ドライヤーの音に負けないように少し大きい声で言う。
「マジ?!それもいやっ」
『マジでしょ。しっかり乾かすからじってして。こっち見なくていい』
ちょっと細くてさらさらした髪。
自然な茶色に染められていて綺麗。
乾かし終わって頭を一撫でする。
『終わったよ』
「え?あ…うん!ありがとう」
…この笑顔にみんなやられるんだろうなぁ。
最上級の笑顔の咲真がいた。
「ね,一緒に寝て?」
『やだ。わたしソファーでいい』
手で×をつくって言う。
「今日だけ一…お願いっ!」
最初のコメントを投稿しよう!