『それは(きっと)デート』

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真剣に怖がってるイヴには悪いと思うし不謹慎だけど、小動物みたいで可愛いな……なんて考えてしまった。 「イヴ」 「ゆ、ゆーきー……!」 まあ、分かってたさ。 涙を浮かべながら抱きついてくるイヴを、顔を赤くしながら俺は受け止めた。 「大丈夫。大丈夫だから。 落ち着いたら怖くないよ」 「でも……でもお化けが……!」 うーん……イヴにはお化け屋敷は刺激が強すぎたみたいだ。 早く出た方がいいだろう。 「よし、分かった。 じゃあ、急いで出ようか」 「う、うんー」 まあ……結果的に、お化け屋敷を出るまでに、通算4回、イヴさんは悲鳴をあげることになりました。 2人とも、多分二度とお化け屋敷には行かないと思うよ…… 「お腹すいたねー」 「そろそろ、ごはんにしようか」 腕時計を見ると、良い時間だった。 さて……こういったところは、あまり美味しいとは言えない料理なのに高額だと、大体相場は決まってるけど…… しばらく歩き、中心部にあるフードコートに着いた。 うん、先行入場って最高だね。 昼食時なのに、まだ席が空いてるよ。
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