『それは(きっと)デート』

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「いろいろあるねー」 「うん。イヴはやっぱり、和食?」 日本に来てから、イヴは和食をよく食べてるらしい。 中でも、天ぷらが好きなんだって。 まあ、俺は和食全般があまり好きじゃないんだけどね…… 「そーだね……私ねー? ちょっと、日本のハンバーガーに興味あるんだー」 どうでもいいことだけど、外来語まで日本語の発音で話せるんだ……スゴいな。 「じゃあ、ハンバーガーにする? 俺も欲しかったし」 「うんー!」 並ぶ店の中には、ピエロの格好した教祖様がイメージキャラクターである、某世界規模のハンバーガー店もあった。 「……ん?」 「ゆーき、どうかしたの?」 まただ…… この遊園地に来たときにも感じた、視線。 やっぱり、気のせいじゃないのか? 心当たりは無いんだけどな……信二もいないはずだし。 「……いや、大丈夫だよ。 さ、並ぼう」 これは、一応注意した方がいいかもしれないな…… 食事を終えたあと、俺たちは1つを除き、全てのアトラクションを周り終えた。 先行開園の為、閉園時間は6時となかなか早い。 時間的にも、次が最後になるだろう。
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