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「……すっ、好き!?」
「あれー?違うの?
私は好きだよー」
え、なになにこの展開。
さっきまでエロスイッチ入ってた知佳(今後エロ知佳と呼ぼう。うん)は、赤面業火で狼狽えている。
きっと、あれだな……
エロ知佳を知るものは、この学園では俺と悟志しかいなかったんだ。
それを、転校してきた翌日にイヴに見られて焦っているに違いない。
それはそうとして、イヴが俺を好き?
……まあ、イヴの性格からして……
「あ、もちろん、ちかも、おーかも、さとしも好きだよー?
しんじはちょっと苦手かな……えへへ」
……うん、そっちの好きだろうね。
そしてきっと、信二の部屋で開かれているであろうエロ本に、信二のくしゃみによる鼻水が付着しただろう。
「……ふう、イヴちゃん相手だと調子狂っちゃうわね……」
「?」
こうして、思わぬ助け船のおかげで、何とかその日も事なきを得た。
……まあ、知佳がイヴに念入りに他言無用をお願いしていた様は、なんとも珍妙で面白い様だった。
そんなこんなで、球技大会の内容も決まり、1週間の月日が流れた。
今日は、月曜日。
ちょうど今日から球技大会1週間前に入る。
桜坂学園では、練習時間が6限目の後に、7限目というかたちで組まれることになっているんだ。
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