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「っし!初球技大会のイヴちゃんが、こんなに気合い入ってるもんな。
俺も気合い入れてやるぜ。
行かせてくれ」
「そうね……この面々だと、個人でするより成果が出そうね」
悟志と知佳は二つ返事。
「桜花は?」
「私は……ちょっと、今回は遠慮させてもらうね?」
それだけ言い残し、1人先に更衣室に駆けていった。
「桜花……?」
「どうしたのかしら……」
「……無理強いするものでもねぇしな。
実際、乗り気じゃない奴もいるし」
たしかに、それはそうだけど……
勝負事が好きな桜花のことだし、絶対に乗ってくると思ってたんだけどな。
「まあ、桜花にも何か事情があるんだよ、きっと。
とりあえず、今日からしばらく、放課後はイヴの家にお邪魔して練習しようか
それでいい?」
「ええ、大丈夫よ」
「俺も」
「決まりだねー!楽しみー」
桜花のことは気になるけど、どうしようもない。
詮索はできないし、俺たちは俺たちで、練習しておこう。
「…………っ」
「こ、これ、家なの……?」
初めてイヴの家を見た2人(2人とも家から遠い為、存在しか知らなかった)は、見事に固まっていた。
「あはは、変なこと聞くんだねー
そんなに大きいかなー?」
2人に、イヴが前に住んでいた家はさらに大きいと伝えると、また固まった。
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