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それから俺は1時間ぐらい数学の応用問題に取り組んだ。
得意教科だからか、かなり集中でき、達成感を感じていた。
(…で、美沙姫はどうするか)
そう思い、ベッドに近づいた。
部屋の訪問者、白雪 美沙姫はまだ寝息を立ててぐっすり寝ている。
これほどぐっすり寝るからには、昨日の夜は相当寝れなかったんだなと思う。
早く起きて欲しいというのが俺の本音なのだが、無理矢理起こすのは俺の良心が許さないというものだ。
(…もうしばらく寝かせとくか)
と、思った瞬間、
「ん~…」
「おぉっ!?」
美沙姫が寝返りを打ち、変な声が出て、反射で身を引いてしまった。
そして、机に腰をぶつけ、大きな音が出てしまった。
(い、いけねぇ…)
いつもはクールで通ってる俺なのに…!
屈辱だ、くそっ…
「ん… うるさいよぅ…」
ま・じ・か!?
寝言でうるさいって言われちまったよオイ!
ってか美沙姫が寝返りなんて打つからだぜ?
まぁ、ビビり過ぎた俺も悪いけどな。
「うるさいから起きちゃったんだよ…」
「起きてるのかよ…」
何とも言えない罪悪感に襲われた。
俺は悪くないけどな?
寝返り打った美沙姫が悪いんだからな!?
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