我が恋路の分岐点

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月曜日。 そう、今日は月曜日だ。 1週間の始まり。 俺のテンションが低い日。 「キヨ、朝からそんな低いテンションでどうしたの?」 「月曜日は苦手なんだよ。 知ってんだろ、鉄也」 机にグダッとしている俺に話し掛けてきたのは、元硬式テニス部の江崎 鉄也(エザキ テツヤ)。 小柄だが、シングルスで地区大会を勝ち抜き、県大会まで進んだ実力者である。 髪型はボサボサのショートヘア。 長袖のYシャツを肘の少し下まで捲り上げていて、左手首には彼女からのプレゼント、ミサンガが付けられている。 また、首からは、これも彼女からのプレゼントだろうと思われる十字架のネックレスを掛けている。 見方によっては不良に見えないこともないが、本人曰く、「彼女に教わった」。 ちなみに、性格は穏やかで、決して不良ではない。 「へへ、まあね」 「それより、俺は古典がさっぱりでよ… 一応美沙姫からは教わったんだけど…」 「う~ん… 僕も別に古典は得意ってわけじゃないからなぁ… 白雪さんに教わってればばっちりだって僕は思うけど…」 …やっぱ美沙姫って古典デキるんだなぁ。 鉄也からも支持されるなんて。  
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