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というわけで、窓の外を確認。
そこには…
(な、何があったんだ美沙姫!?)
いつもの美沙姫は、今ぐらいの時間(午前10時くらい)にはばっちり勉強をしている筈だ。
だが、窓の外の美沙姫はまるで別人だ。
普段整っている、肩に掛かるくらいの髪はボッサボサ。
着ている服はパジャマ。
更に脇には枕を持っていて、目は開いているのかも疑わしいくらい。
とりあえず美沙姫を部屋に入れるよう、窓を開けた。
「大丈夫か? 何かあったのか?」
「まぁ、いろいろと… それよりキヨ、ちょっとこっちで寝かせて…」
「え? あ、あぁ。 ベッドくらい勝手に使ってくれ」
「ごめんね…」
美沙姫はそのままタオルケットも掛けずに寝てしまった。
(ホントだったら迅速に理由を聞きたいんだが… ま、いいか)
タオルケットすら掛けていないというのもよくないな、と俺は判断し、タオルケットを掛けてやった。
スースーと寝息を立てて気持ち良さそうに寝る美沙姫の寝顔は、何とも無垢だった。
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