幼少時代

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さらに時は流れて、五歳になった。 五歳になったということは、ついに待ちに待った属性検診の日だ。 あっ、訓練だけどあの日から毎日やってるよ。お陰様で五歳児とは思えない身体能力を手に入れた。 まあもとから常人離れしてたんだけどね。 話はそれたけど、今は魔法省に来ている。もちろんハンナも一緒だ。 魔法省があるのか王都パルスでノータムから馬車で3日かけてここまできた。ハンナは小旅行感覚でとても楽しそうだ。 「見て見て~。あの建物大きいよ!!やっぱり王都は違うね」 やっぱり女の子が笑顔でいるのって素晴らしいね!! なんて少し保護者視点から考えていたら、魔法省の前についた。魔法省はちっさいお城みたいな建物の中にあるらしい。 中に入ると同じ年くらいの子供が一列に並んでいた。かなり長いからしばらく並ばないとな。 ちなみに同伴で来ていた母さんは別室で待機している。 「お前たち、この僕に道を譲るんだ」 俺が暇な時間をハンナと楽しく会話しながら潰していたら、後ろのほうから三人組が割り込みをしてきた。 なにこいつ?マナー違反だなぁ。 「なに言ってんの?邪魔」 俺は少しイラっときたのでそいつの腕を軽く握ってやった。 まあ軽くでもいたいだろうけどね。 案の定、俺が手を離すときれいに手の後がついていた。 三人組は腰が抜けたのかその場に座り込んでしまった。 俺はそんな三人組を放置して列の流れにそって進んでいった。
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