幼少時代

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「遅かったわね。それで属性はどうなったの?」 「え~と、ハンナが火と光で僕が光と闇だよ。」 俺がそれを母さんに言うと母さんにも驚かれた。母さんが言うには闇と光は全く逆の属性なので二つの属性を持つことはないと言われているらしい。 早い話が破壊的な闇と癒やしの光が共存しているらしい。母さんは「さすが私とダメ親父の子供ね」と言っていた。 俺って意外に凄いんだね。 ちなみにハンナの組み合わせは相性がいいものらしい。 「じゃあご飯でも食べて帰りましょうか」 母さんはそう言いながらレストラン街へ向けて歩き始めた。 「おいお前!!このままですむとでも思ってるのか!?」 あ~あ、うるさいのが来たよ。 俺はいやいやながら声のした方向を見た。そこには予想通りさっきの三人組がいた。 「お前、ド田舎で平民に媚び打ってばかりいるストラフォード家だろ!?そんなやつがこのローグステイン家にケンカうってただで済むと思ってんのか!?」 今の発言にはカチンときたね。住民のことを第一に考えるストラフォード家の家風をバカにするとは許せん。ちょっと灸を据えてやろうかな。 などと俺が考えていると背後から死を覚悟するような冷たい殺気を感じた。恐る恐る後ろを見るとやっぱり母さんからどす黒いオーラが出ていた。 「おい、ヴィル。あいつ殺してこい」 あまりの母さんの殺気に周りの人は冷や汗が止まらなくなって、小さい子供は泣き出した。近くにいたハンナは気絶して倒れ込んでいる。 まるで地獄絵図だね。
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