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目が覚めるとそこは全く知らない場所だった。
まるでパルテノン神殿のような建物に囲まれている場所に俺は立っていた。
なぜ自分がこんな場所にいるのか必死に思い出そうとするが、全く思い出せない。それどころか名前すら思い出すことができない。
「ようやく気がついたんだね。」
俺が必死に考え事をしていると突然羽の生えた黒髪サラサラヘアーの人が現れた。
てか、人って言えるのか?服装も白一色だし…
もしかして変質者?
「あの…、変質者を見るような目で見ないでくれるかい?それなりに心が痛いから」
「無理!!羽を生やした白一色の服装の人を見たら誰だって変質者だと思うだろ?」
俺がそう言うと変出者(仮)はあからさまに落ち込んでしまった。
「で、あんた誰なの?」
「その質問を待ってたよ!!僕は世界を束ねる神と呼ばれる存在だよ!!」
変質者(仮)は俺の質問を聞いた途端元気になって胸を張って答えた。
……って、神って言ったよな?
「あんた神様なのか!?」
「いかにも。全知全能の神とは僕のことだよ」
「で、神様が俺になんの用なの?」
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