いざギルド!!

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「ホッホッホッ、なかなか活きがいいじゃないか」 バルトが負けを認めたので大剣を消した時、なんだか優しそうな声が聞こえてきた。 「マ、マスター!?どうしてこんな所に!?」 声がした方を見ると背の小さいおじいさんが立っていた。バルトの反応を見るとどうやらこの人がギルドマスターらしい。 「ホッホッホッ、漆黒の死神の息子がギルドに来たって聞いたから、様子を見に来たんじゃ。それよりバルト、相手の見た目に惑わされるとはまだまだ甘いぞ」 「はい…。返す言葉もありません…」 「まあこれから励むんじゃな」 へぇ~、やっぱりギルドマスターって言うと父さんや母さんとはまた一味違う凄みがあるな…。 「そう言えば、自己紹介が遅れたのぉ~。儂が銀翼の天使のマスター、レクトール=マイスターじゃ。灼熱の業火と言った方がわかりやすいかの?」 灼熱の業火。火属性を扱わせたら歴代でトップと言われ、敵を灼熱の炎で殲滅することからついた二つ名。現在は第一線を引退し、ギルドマスターとして後任の育成に励んでいるらしい。 「初めまして。漆黒の死神の息子のヴィクトール=S=ストラフォードです。僕はギルドに入れてもらえるでしょうか?」 「ホッホッホッ、もちろんじゃよ。バルトを倒したのなら実力的には問題ないじゃろ」 けっこう緊張して聞いたんだけど、意外にあっさり入れたよ。
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