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そんなこんなで丘についた俺たちはいつものように遊んだ。
俺たちは木の実を拾ったり、草で冠を作ったり、地球にいたときはほとんどしなかったことで遊ぶことが多い。
｢ヴィル、これあげる!!｣
ハンナはそう言って、草と花で作った冠をくれる。お返しに俺はさっき拾った木の実をあげた。
｢わ～、ありがとうヴィル!!｣
大したものじゃないのにハンナはとても嬉しそうな表情をしてくれた。
なんて言うか無邪気っていいね!!
などと俺がしみじみ思っていた時、茂みから何かが飛び出してきた。
飛び出してきたのは虎のような毛皮に鋭く尖った牙を持つ、サーベルタイガーのような魔物だった。
その魔物は近くにいたハンナに襲いかかってきた。ハンナは突然のことに全く反応ができていない。
俺はハンナの前に移動して、庇うように手を広げた。いくら身体能力が高いって言っても３歳だからね。
魔物が目の前に迫った時、覚悟を決めて目をつぶって衝撃に備えた。
｢ヴィル、よくやった!!｣
そんな時、男の人の声がしたのと同時に魔物の体が切り裂かれる音がした。
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