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「お、お父さん…。どうしてここに…?」
「魔物がこの辺りで目撃されたって聞いたんでよ。お前たちが心配だったんだよ」
俺たちの危機を救ってくれたのはベルンハルト=S=ストラフォード。この世界での俺の父親だ。
父さんの手には真っ黒で大きな鎌が握られている。これは父さんの魔武器で名前はアドロフと言う。
ちなみに父さんはパルス国のギルド、「銀翼の天使」のSランク保持者である。二つ名は武器の見た目から"漆黒の死神"である。
「今日はもう家に帰りなさい。こんな日に遊ぶのは無理だろう」
父さんにそう言われて素直に俺たちは家に帰った。流石にこれ以上遊ぶ気になれないし、何よりハンナの震えが尋常じゃなかったしね。
その後俺が家に帰ると、玄関で待っていた母さんが飛びついてきた。
「ヴィル!!怪我はない!?」
母さんの名前は、イザベル=S=ストラフォード。母さんも銀翼の天使のギルド員でランクは父さんよりも上のSSランク。二つ名は「癒やしの聖母」。
国の中でもトップクラスの強者なのだが、一人息子の俺のことになると見境がなくなる。その分、父さんに対する態度はかなり厳しい。
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