居残り

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軽く素振りをして打ち込み稽古に入る。 打ち込み稽古は受ける方と、打ち込む方に別れておこなう。 受ける側が竹刀を構えた所に打ち込む側が打ち込む、といった稽古だ。 最初は俺が打ち込み側で、岩瀬先輩が受けてくれる。 「思い切り打って良いぞ。 女だと思わず打つのだ」 先輩が構えたのは面。 「はい!! いきます!! メェーーーン!!」 バチーンっと竹刀を打ち込んだ。 「うむ。 良い打ち込みだ。 その調子で来い。」 「はい!!」 その後も何本が打ち込み、今度は俺が受ける側に交代。
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