79人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
高校生活を沢山謳歌して居た。楽しくて飽きない。満たされた思いに包まれた日々。
そして知らせが入り、断る事の出来ない事柄から、どうしても帰らないと行けなくなった。
だから春休みに入ったその日の夕方、渋々新幹線に飛び乗った。
...
「何で飛んで行かないんだ?」
大輝の最もな問い掛けにムッとなる。
そう。いつもなら瞬間移動でひとっ飛び。
でも、僕の気持ちは解ってる筈なのにさ!
「ふっ」―――って。大輝、鼻で笑うしっ。
「俺達の家族が文字通りの親戚になるんだ。喜ばしい事じゃないか」
「まだっ! 二人は若過ぎる」
そう。僕らは結婚式の為に帰郷する。
あの自然豊かな懐かしい故郷に。
最初のコメントを投稿しよう!