艸(くさ)

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「弾み」 ただね、 拍車をかけたかったの。 坂道を転げ回る石ころのように… ただね、 弾みで口を滑らし思った事を素直に云っただけなの。 空から滴る雨のように… 止めどない自然の摂理には 従わなければいけない時があると思うの。 横顔で、横目で云うさまは… 後ろめたさを滲ましていた。 弾みなら何でも許されるかと云えば、許される訳ないし… 弾みで傷つけ殺し… でも今の世の中そんなんじゃないか? 何が腐っているかは… 相手じゃないのは分かる。 何がにをっているかは… 金か精液と云う名の欲だろう。 どうしようもないが… 染まらない自分をつくろうと 心に決めた… 夢を観た正午だった。
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