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あれから、アクアというダーツバーで、お酒を飲み、お互いのことを語り合った。と言っても、ほとんど真一君が面白い話をしてくれて、私はひたすら笑っていた。それだけでも、私にとっては幸せな時間に思えた。 仕事でも飲んで、仕事終わった後も飲んだため、大分酔っぱらってしまった私は、真一君に帰らないで、一緒に寝て欲しい、とせがんでいた。彼は困ったように笑い、仕方ないですねぇと呟きながら、私を家まで送ってくれ、私が眠りにつくまでずっと抱きしめてくれていた。 抱きしめてくれていた間、彼のモノが固くなっていたのが分かった。それでも彼は、手を出すことなく、子どもをあやすように頭を撫でてくれていた。 「3時か・・」 私が起きた時、彼の姿はなかった。その代わりに置手紙が床にあった。 ――やることがあるので、先に帰りますね!晶さんの寝顔、本当可愛かったです。じっくり見させていただきました!襲わずにいた俺、エライでしょ?(笑) と、男の子らしい大きな字で書かれていた。 読み終えた後、クスクスと笑いが込み上げてくる。 眠くても、彼となら・・とは思っていたけれど、アクアでの会話の一部を思い出した。 「俺、めっちゃ遊び人だったんですよ。だから今は、本当に好きになった人じゃないとエッチ出来ないんですよね」 今時の男の子なのに、珍しく真面目な考えを持っている。いや、たくさん遊んできたからこそ、もう落ち着いたのかもしれない。 「25にもなって・・馬鹿ね、私」 自嘲気味に笑った。体だけの関係でもいい、傍にいて欲しいと、今でも考えてしまう私は、彼を見習わなきゃと思った。 「今日も仕事だ」
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