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出来ることなら、穏便に済ませ、これからもキャバ嬢とお客さんとしていい付き合いを・・と自分にとって都合の良いことだけ考えている。 恋愛は永遠に幸せなものではない。いつかは傷つき傷つけられ、もう恋はしたくないと言いつつも、また恋に落ちてしまう。 弱く強くなりにくいのが人なのかもしれない。 私は深く考えることから逃げるように布団の中に潜り込んだ。 窓にかかったカーテンは、私の気持ちを知ることなく、爽やかな秋の風にふんわりと泳いでいる。それを横目に見ながら、ゆっくりと目を瞑った。深く考えることから逃げるように・・・
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