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雄二「確かにクラス全員で協力して点数を上げない事には、意味がないからな。だが、これには裏がある」
明久「裏?ただみんなで合宿をして勉強をするだけじゃないの?」
雄二は誰にも聞かれ無いように周りに注意を払い僕だけに聞こえるように囁いてきた
雄二「そうだ。しかし、参加するのは嘘だ 合宿などしない」
僕もそれに習って同じ声のトーン更に下げて驚きを隠さずに雄二の馬鹿発言に返事をする
明久「は?」
雄二「これは、モテない男共の野望を利用した作戦だ。よく聞け明久。合宿という何時もとは違うシチュエーションで女子の私服、風呂上がりのあの娘、夜のイベント、寝起きの姿…どうだこれ聞くだけでテンションが上がってきただろう」
明久「当たり前じゃないか! はっ…。 ……当たり前だよ。そんなこと男なら誰しも考えることだよ」
雄二の話しを聞いて余りにもテンションが上がり興奮気味に肯定してしまいそれに気付くと、口元を抑えてまた声色を下げて話しに戻る
雄二「だがな、これには参加条件がある」
明久「え?」
何だろう…?ここまで引っ張っておいて今更条件だなんて
雄二「今度補習である試験を受けてもらい平均80点以上を取ることだ」
明久「そ、そんな…僕達Fクラスだよ?そんなのAクラス並じゃないかっ…」
そんなのあんまりだ!
雄二「その小さい脳でよく考えろ 合宿は嘘だ。だが、こいつらは女子共と合宿と聞いてこの様子だ 条件を言うと即実行に移ると思うが?」
雄二は腕を組んで口元をにやけながらクラスを見回す
な…なんてことを考えているんだ…
明久「男心をなんだと思っているんだっ」
雄二「その乙女みたいな言い方で言うのはやめろ!お前が言うとより腹が立つ!」
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