《偽善者の悪意》

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そんな生活をおくる昇がまともに成長する訳も無く道を外していく。その中出会ったのが江藤だった。 江藤が思いついた金融詐欺に何も考えずに協力し数社より金を引っ張る。 現在、坂田富子と坂田弟が住むアパートに当時同居していた昇。 日々届く督促状と電話、そして取り立て。 金融詐欺の実態を知った坂田富子は江藤とその父親の元に怒鳴り込み責任を取らせ完済させる。 しかし時既に遅く自分がやってしまった行為と取り立ての恐怖から昇は鬱病になり入院を余儀なくされた。 それから数年‥入退院を繰り返す昇。 社会復帰もままならない状態の昇を見て坂田富子の悪意が顔を覗かせる。 そこで思い付いたのが以前江藤がした金融詐欺だった。 しかし以前のように家に取り立てが来てしまうと本人が借りれ無い状態だと言う事がバレてしまう。 坂田富子は現在勤める役場での職権を乱用し昔差し押さえされた実家へ昇の住民票を勝手に移動させた。
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