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車を駐車場に停めグズる夫を引きずり降ろす。
諦め悪いの…
午前中の病院と役場は年寄りが多い。
その中をただならぬ雰囲気を放ちながら歩く私‥その私に首根っこを掴まれ引きずられるように歩く夫。
冷ややかな視線は集中する。
ほれもっと見ろ…♪
注目を集めたい、話しを大事にした方が富子も困るはず。
『坂田さんいてはる?』
居てる場所は分かってるがわざと違う窓口へ行き呼び出してもらう。
怪訝そうな顔で私を見る男性職員。
『住民課のほうに…』
『ちょう呼んでや!見て分かるやろ!こいつ!言う事聞かんのよ!』
首根っこを掴んだ夫を突き出す。
『はっ!はい!!』
私の勢いに圧され内線番号を叩く。
『あの‥どちら様で…』
『相澤言うてくれたら分かります!デートしに来た言うて下さい♪』
私の声が直接向こうに聞こえたのか何も言わず電話を切る。
『すぐ来るんで…』
さよか…♪
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