《偽善者の悪意》

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私が夫と現れた時点で何らかの情報がもれたであろう事は予測出来ているはず。 なのにこの口撃。 まずは職場での体裁を守りたいんかな… どこを触ったら嫌がるんやろ…♪ 『こんな事してバレたらあなたもあなたの会社も困るんじゃないですか!?』 えぇ~!! 脅しやんか… バラすぞ!って、これ完全に脅してるよな… あかんはこのアホ‥体裁を守りつつ俺に勝とうとしとる… どこにそんな自信があるんや… 『全く困りまへんで♪』 少しあおってみる。 『私、あなたの会社の契約書と身分証のコピー持ってるんですよ』 これがこいつの切り札か…? 自信の源か…? 『でっ?コピーが有るから何?』 『俺ははなから身分を偽る気も隠す気もないで』 『さっきから何が言いたいんや!ハッキリ言えや』 自分で自分を追い込む言葉を富子に吐かせたい為誘導する。 あぁ~♪早く…♪ もっそ言いたいセリフがあるんよ…♪ 早くその振り頂戴…♪
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