《偽善者の悪意》

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上司は黙り頷く事も無く話しを聞く。 富子はいてもたってもいられないのかソワソワと落ち着きがない。 もうバレてもたで‥諦めろや… そして最後に。 『うちは金融会社や!この話しに細かい否定や訂正、弁解はいらん』 『お前達をどないかしよう思てここまで調べたんやない』 『金さえ返ってくればこんな話うちはどうでもええねん』 『分かるやろ?言うてる事が‥話しを大事にするかどうかはお前達次第なんや』 返済するか警察沙汰かの選択しか与えない。 もちろん警察など呼ぶ気はない、回収が長引き面倒になる。 さぁ‥どうやって作らすか… 『あの‥誰に聞いたんですか…?』 はぁ~? 夫からだけの情報ではないと気付いたのだろう‥富子が質問を投げ掛けてきた。 まだそんなとこ気にするか… 『お前‥それ今重要か?他に考えなあかん事あるんちゃうんか!!』 『金はどうすんねん金は!!』 どこまでもこのババァは‥ええ加減にせぇよ…
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