紅白と白黒

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本殿のある所まで進む。 そこには、巫女と神が二人いた。片方は座っている。 向かいには、閻魔が立っていた。 楽園の最高裁判長『四季映姫・ヤマザナドゥ』 映姫「―――と言う異変がありました。もうすぐ冬が終わり、春になろうというのに、幻想郷は寒気を残したままなのです。」 祀られる風の人間『東風谷 早苗』 早苗「それは大変でしたね。」 土着神の頂点『洩矢 諏訪子』 諏訪子「それがまた似たような事が起こっているんだね。」 箒で庭を掃く早苗、興味が有るのか無いのか分からない諏訪子。 映姫「しかし、今回は雪が溶け、春に替わる境界のような時に起きている。まるで気付かれないように。」 本殿にずっしりと座っている威厳を感じさせる神が口を開いた。 山坂と湖の権化『八坂 神奈子』 神奈子「………それで。家と何が関係ある。」
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