4~discovery~

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流暢にこんなところで休んでいる場合じゃなかった。体が動くのなら、とにかく集中したまま動き回るべきだったのだ。 「…一つ、交渉の時間と洒落込むつもりはないか?」 苦笑いしながら、俺は男に言う。 夜の闇のせいで良く見えないが、男が口を醜く歪ませ、引き金に指を置いた様子だけは、夜景を彩る照明のようにハッキリと見えた。 どうやら、答えはNOらしい。 やれやれ、俺もドジを踏んだもんだ。 タイミング良く仲間が助けに来てくれるなんてことも期待できない。 そもそも仲間いないしな。 最後の悪あがきに、男の拳銃の残弾が0だったり、次の弾が不発弾だったりしてほしいな───という神への祈りを捧げながら。 頬にあてがわれた拳銃が、けたたましい銃声を上げたのを聞いた。               ▼
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