4~discovery~

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「………ん?」 緊迫感の残る頭のせいでぼやける視界が落ち着いてくると、運転席で馬の綱を持っているプルーストの姿がはっきりしてきた。 しかし、そこに座っている、見た目は少女だか男性的に感じるその子を、俺はプルーストだと思えなかった。 雰囲気、というものもあるのかも知れないが、もっと直接的に見た目が違う。 プルーストは髪を左分けにしていた。 ミロは花飾りをしていた。 別にその日の気分で髪型くらい変えるのかもしれないが。 正面にいる少女は、前髪をかきあげて小さな額を露わにしていたのだ。 「できれば、眠っていられるだけ眠っていて欲しかったんじゃか…起こしてしまって悪かったのう」 いや、やっぱり曖昧な雰囲気とか微々たる見た目の変化より。 喋り方がおかしいんですけど。 「……あんた…誰だ?」 「おぉ、真っ当な反応じゃのう。何、そんなに怖い顔をせんでも大丈夫じゃよ」 おかしな喋り方をする目の前の少女は、よく見るとプルーストと若干違う笑顔で言った。               ‐
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