プロローグ

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穏やかで なんの変哲もない毎日だった。 周囲と少し違うのは母親しかいない事。 片親なんて、別にさほどめずらしい事でもない。 私が 小学生の頃 母は父と離婚した。私は一卵性の双子で妹がいたのだが それぞれ父と母、別々に引き取られた。 それから 私たちは一度も会うことなく成長し高校生になっている。 ミノリもこんな風に 何となく毎日を過ごしているだろうか。 それとも 夢や希望を持って未来へむかっているのだろうか。 自分と同じ顔であろう ミノリに話すつもりで 鏡に話しかけていた。 そんな普通が今後 一変するとも知らず 私は毎日を のほほんとすごしていた。
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