転。

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しばらくして彼女が通り過ぎたあと、電柱があった位置、正確には空間が揺らぎだした。 そしてその2秒後には電柱が元の形を成していた。 電柱のそばにはいつの間にか長身の少年が立っている。 電柱という質量が消えれば、普通の人間なら怪奇現象だ魔法だと騒ぎ立てるものだが、眠気で頭の回らないネット依存症の少女と、不思議な長身の少年はなんとも思っていないようだ。
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