:Ⅰ章

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校庭で起きたそんな楽しそうなやりとりから137分後、 つまりは入学式後の教室にて、 入学式独特の雰囲気の余韻で軽くざわつく教室。 おそらく担任であろう女性が入ってくると、生徒のざわざわは次第にボリュームをなくしていった。 「皆さん入学おめでとう。 これから一年、君たちの担任をさせてもらう有田(アルタ)です。好きな言葉は『癒着』。よろしくね。」 という簡素な挨拶と、謎の言葉を投下し、 「はい、じゃあ、君たちの事も覚えたいから、自己紹介でもしようか? あ、あと、なんか、覚え易そうなパーソナルデータも添えてね。 じゃ、一番の人からどうぞー。」 とニコニコ顔で言う。 「(パーソナルデータって、どんな事言えばいいのかな? ま、他の人のやつ聞いてればなんとかなるよね。)」 明が気楽に考えていると、一番最初の自己紹介が始まった。 「え、えっと、出席番号1番、出根 武(イズネ タケル)です。天之宮第二中出身です。 えっと、一番好きなコンボはラト〇ーターです。よろしくお願いします。」 ……一人目からそれを言う勇気を評したい。 「おK、因みに私的には、ガタ〇リバだな。」 先生、どうでもいいです。 ついでに言うと、明の出席番号は25である。 「はい、次二人目〓」
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