:Ⅰ章

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街で流行りのスイーツの話で盛り上がっているうちに、子〃と別れる駅に着いた。 「バイバイ…また明日♪」 そういって駅に吸い込まれて行く子〃を見送った後、 人数こそ四人になったが、楽しい会話は止まらない。 『木材』と『木村』は思いのほか字面が似てる、とか 都市伝説(南天之宮の人喰い植物とか)の話で盛り上がったり、(何故か灯理が異常に詳しかった) 「「それじゃ、また明日ねぇ。」」 三叉路にて二人して一字一句違わず声を合わせ、七※姉妹は右へ、明と八重は左へ、 「また明日ぁ、明日もたっぷり話そうね!」 ブンブンと手を振る明と、 「また明日。」と簡素に終える八重… ……………………… ………………… …………… ……… … そんな… 他愛も無く、 自愛も無く、 意味も無く、 意義も無く、 伊達も無く、 酔狂も無く そして何より、取り留めも無い。 彼女たちの"純"日常は終わりを迎えようとしていた…………
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