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「~♪」
あ、ども。
まさかの臨時収入で機嫌がうなぎ登りのわたくしこと野家 健は、鼻歌で上機嫌差を表している最中です。
すれ違う人達は怪訝な目で俺を見てくるが気にしない。
だって懐<フトコロ>には偉人が7人も増えたのだから。
さて、高校から10分ほど歩いた上機嫌な俺は、やっと目的地である自宅前にやって来た。
そこは、どこにでもありそうな一戸建ての家。
だがしかし、玄関の上には横長の看板があり、そこには【飯屋 野家軒】と、筆でぶっとく荒々しく書かれていた。
荒々しい字だろ?
これ、親父が書いたんだぜ。
ま、俺と店の名前が同じなのは、頭の悪い親父のせいだというのは秘密にして。
まぁ、この看板からわかるようにうちは飯屋だ。
メニューは和風もあれば洋風もあり、中華なんかもある。
俺のオススメは唐揚げ定食だ。
それなりに近所ではうまいと評判で、休日になると家族連れが、平日だと会社員なんかが、食いに来てくれる。
だからそれなりには儲かっているのだ。
ガラララ。
と、読者に店の自慢をしながら、我が家の玄関を開けた。
ビュッ!ガッ!「あガッ!」
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