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家で待つ豪華な夕飯と○ど越しでテンションの高い俺は、ふとあることに気づいた。
「……人、いなくね?」
11時近くなのに周りには人どころか車一台すらいない。
どうなってんだ?
「ちょいとそこの若いの。」
立ち止まり、あたりをキョロキョロと見回す俺に、突然後ろから声をかけられた。
振り替えるとそこには真っ白な法衣?のような服を着た老人が、ゲームなんかで出てきそうな魔法使いの杖をつきながら立っていた。
大丈夫か?このじいさん。
「どうしたジジイ?人生という名の道にでも迷ったか?」
「そうそう、最近ボケも始まって徘徊までし始めてしまってのぅ。……って違うわ!」
おお、ナイスノリツッコミ。
「コホンッ。さて、つかみもバッチリな所で話しをしようかの。」
確信犯か、このじいさん。
「わりぃな、じいさん。今俺、あんたみたいなボケ老人と話してる暇ねーんだわ。」
夕飯とのど○しが俺を待っている。
ついでに、何だか嫌な予感もするしよ。
「誰がボケじゃ。ワシはボケとらんわ。」
なにいってんだこのじいさん。んな格好してんのにボケてないって……。
「どうかしてるぜ(笑)」
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