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ガヤガヤ……ざわざわ……
制服を着たたくさんの高校生達がパイプ椅子に座りながら、周りの奴と楽しそうに喋ってる。
その後ろの方には、保護者様方が世間話をしながら和気あいあいとしている。
ここは、おれが通っている道が丘高校の体育館。
そんでもって今日は、三年の卒業式。
おれを含む、158人の三年生、最後の行事である。
あ?お前誰だって?
んあ?そうか、まだ自己紹介も何もしてなかったっけ。
それじゃ。ゴホンッ。
おれの名前は野家 健<ノヤ ケン>。
ピチピチの18歳で、身長は170ちょい。
自分でいうのも何だが、ルックスは、よくも悪くもない普通。あと、髪はウルフヘアーみたいな感じ。
そして、一つだけ普通と呼べないパーツがある。
それは、母親譲りの目付きの悪さだ。
それのせいでいろいろと苦労話があるんだけど聞いてくれるよな?な?
……よし。んじゃ、ガキのこrガガッ
体育館にある無駄にでかいスピーカーの電源が入った。
……チッ。
「ゴホンッ!えー、では、これより第21回卒業式を始めます。
起立。礼。着席。」
オッサンのしゃがれた声に体育館にいる人間は全員従い、立ち上がり、礼をし、座った。
「ぇー、では、校長先生のお話し。校長先生お願いします。」
オッサンのアナウンスにより、輝かしい頭部をお持ちの我らが校長大先生が壇上へと上がり、マイク片手に喋り始めた。
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