異世界に来たらまずは戦闘、これは一種の醍醐味だと作者は思う

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ぱっと見、高一か中三ぐらいの美少女は、身長は150cmぐらい。 体格は、一言でいえば華奢。 年齢相応の小顔で、童顔。 瞳は、タレ目がちな淡いオレンジ色。 髪は、オレンジ色のショートカットなのだが揉み上げの辺りの髪が、肩まで伸びている。 服は、ゆったりとした白いワンピースのようなもの。 そんな少女は、国語辞書のような分厚い本を胸の前で抱くように持ち、少し怯えたような表情で俺を見ている。 しばらく見つめ合っていたが、少女が意を決した様にキュッと、唇を結ぶと、俺に話しかけてきた。 「あ、……大丈夫、ですか?」 「ぁあ?」 「ひゃう!?ご、ごめんなさい!」 ついついいつもの様に答えてしまった俺に対して、少女は、謝りながら身を屈め、辞書のような本で頭をカバーしていた。 その一連の動作で、少女が俺に対して恐怖心を抱いているのは明確で、いつも通り俺の第一印象は最悪なんだと再確認した。 「あーー、そのー、とって食ったりなんてしねぇから安心しろ。」
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