異世界に来たらまずは戦闘、これは一種の醍醐味だと作者は思う

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『二つ目は、お前さんの力じゃな。 ワレルディアはファンタジーな世界じゃ。当たり前のように魔法があり、魔法使いがおる。もちろん魔物もな。 そんな中に今のお前さんが入ってみろ。あっちゅう間に屍じゃ。 そこで、人間が無意識の内にかけている脳のリミッターを外してやったわい。 今の状態でも人間離れした力じゃが、鍛えれば鍛えるほど、さらにお前さんは強くなれるからのぉ。 じゃがしかし、リミッター無しの力をふるい続ければ、お前さんの体が壊れてしまう。それではもともこもない。 そこで、お前さんに世界の加護を施<ホドコ>した。これでお前さんの体がイカれることはないじゃろう。 おぉそうそう。お決まりじゃが、魔力は無限にわき出るようにしといたからの。 では、最後に、ワレルディアの地理の説明をするかの。 主だった国は、お前さんが今いる村から南西に三日ほど馬車で進むとオルセラ王国がある。 ここは、小国ではあるがさまざまな国と同盟を結んでおる。いわば同盟大国といった感じかの。 王国からさらに南西へ三日進むとユグラシオン聖国じゃ。 この国を一言で表すなら宗教国じゃ。 もちろん崇める神はワシじゃ。 今度は村から真っ直ぐ南に九日進むとインベストラ工業国じゃ。ここは、火山が近くにあっての。そこからとれる鉱石のおかげで鉄工業が盛んじゃの。 次は、村から南東に六日進むとコミューズ商業国。 ここは海に面しておる国で、名の通り商業が盛んじゃ。 おお、それと。人種差別の少ない良い国じゃぞ? さてお次は、村から北西に七日進むとマギリシカ魔法国。 もう国名でわかっておろうが、魔法の発達した国じゃ。 最後に、十八日進むとロガラゼオ帝国じゃな。 ここはちと厄介な国じゃな。弱肉強食を形にした国じゃ。 さてさて、お前さんに伝えることは以上じゃな。 では、達者での。』
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