異世界に来たらまずは戦闘、これは一種の醍醐味だと作者は思う

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「…………はぁー。」 んだよ、魔法だの魔物だの……マジわけワカメじゃねぇか。 こんなんじゃ引き裂く気にもならねぇよ。 他にもっといい情報はねぇのか? 俺は、ペラペラとページをめくっていく。 すると、一番最後のページに。 『PS,お前さんが落ちていく時のアホ面、とても愉快じゃったぞ(笑)』 と、書かれていた。 ッビリィィイ!! 俺は迷わず引き裂いた。 あっっっっの!!ックソジジイィイ!!!次会ったらゼッテー肉塊にしてやrガシャーンッ! 「キャー!」 キレた俺の耳に、何かが壊れる音と悲鳴が飛び込んできた。 今の悲鳴……リカか? 慌ててベッドから飛び出すと部屋を出た。 廊下に出ると辺りを見る。 二階は、上から見るとLの字型の廊下になっていた。 廊下は、一階が見渡せるように内側は壁ではなく柵になっている。 廊下というよりバルコニーみたいな感じだ。 部屋は、長い方に二部屋、短い方に一部屋の計三部屋。 短い方の廊下には、一階へ降りる階段がある。 そして、俺がいるのは短い方の部屋の前。 急いでその階段を駆け降りる。 すると一階はリカのいう通り酒場だった。 俺が降りた所の右横にはカウンターがあり、その後ろには十数種類のビンが棚に並べられている。 カウンターの奥には扉が一つ。 カウンターから真っ直ぐ前には玄関であろう両開きの扉があった。 他には、一つ四席の丸テーブルが五つ、その内の一つが壊され、付近にはビンの残骸やら料理が床に散乱している。
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