139人が本棚に入れています
本棚に追加
「…………はぁー。」
んだよ、魔法だの魔物だの……マジわけワカメじゃねぇか。
こんなんじゃ引き裂く気にもならねぇよ。
他にもっといい情報はねぇのか?
俺は、ペラペラとページをめくっていく。
すると、一番最後のページに。
『PS,お前さんが落ちていく時のアホ面、とても愉快じゃったぞ(笑)』
と、書かれていた。
ッビリィィイ!!
俺は迷わず引き裂いた。
あっっっっの!!ックソジジイィイ!!!次会ったらゼッテー肉塊にしてやrガシャーンッ!
「キャー!」
キレた俺の耳に、何かが壊れる音と悲鳴が飛び込んできた。
今の悲鳴……リカか?
慌ててベッドから飛び出すと部屋を出た。
廊下に出ると辺りを見る。
二階は、上から見るとLの字型の廊下になっていた。
廊下は、一階が見渡せるように内側は壁ではなく柵になっている。
廊下というよりバルコニーみたいな感じだ。
部屋は、長い方に二部屋、短い方に一部屋の計三部屋。
短い方の廊下には、一階へ降りる階段がある。
そして、俺がいるのは短い方の部屋の前。
急いでその階段を駆け降りる。
すると一階はリカのいう通り酒場だった。
俺が降りた所の右横にはカウンターがあり、その後ろには十数種類のビンが棚に並べられている。
カウンターの奥には扉が一つ。
カウンターから真っ直ぐ前には玄関であろう両開きの扉があった。
他には、一つ四席の丸テーブルが五つ、その内の一つが壊され、付近にはビンの残骸やら料理が床に散乱している。
最初のコメントを投稿しよう!