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俺は、あそこから一瞬でここまで?
いったいどうやって……。まさか…………
ボソンジャンプ?
……………………いや、んなわきゃないか。ってか、このネタわかるやついんのかな?
とりあえず、俺は立ち上がり一応体を見る。
あーあー、こんなに汚れちまった。
服についたホコリや木の破片何かを払い落とす。
ま、怪我せずにすんでよかったわ。
あ?"怪我せずに"?こんな交通事故並のことやってか?
ふと、クソジジイの本の中身を思い出した。
『──脳のリミッターを外してやったわい。
今の状態でも人間離れした力じゃが、鍛えれば鍛えるほど、さらにお前さんは強くなれるからのぉ。』
………あぁそういやんなこと書いてあったよな。
じゃあ、俺はたった一蹴りで野郎二人にタックル食らわせて、そのまま民家の壁ブチ壊すほどのスピードを出せんのか。
………いやー、まだわかんねーよな?もしかしたらまぐれでなったかもしんねーし?そうそう、何事も疑ってかかんなきゃ人生損するぜ?
つーわけで、手頃な実験台ねぇかな。
ワクワクが止まらない俺は、民家から出ようと一歩外に踏み出そうとすると。
「わあぁああ!!?」
あ?
さっきの野郎の仲間が一人、剣を振り上げこちらに走って来た。
ああ…。ちょうどいい、あいつで試すか。
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