異世界に来たらまずは戦闘、これは一種の醍醐味だと作者は思う

16/20
139人が本棚に入れています
本棚に追加
/83ページ
俺は、あそこから一瞬でここまで? いったいどうやって……。まさか………… ボソンジャンプ? ……………………いや、んなわきゃないか。ってか、このネタわかるやついんのかな? とりあえず、俺は立ち上がり一応体を見る。 あーあー、こんなに汚れちまった。 服についたホコリや木の破片何かを払い落とす。 ま、怪我せずにすんでよかったわ。 あ?"怪我せずに"?こんな交通事故並のことやってか? ふと、クソジジイの本の中身を思い出した。 『──脳のリミッターを外してやったわい。 今の状態でも人間離れした力じゃが、鍛えれば鍛えるほど、さらにお前さんは強くなれるからのぉ。』 ………あぁそういやんなこと書いてあったよな。 じゃあ、俺はたった一蹴りで野郎二人にタックル食らわせて、そのまま民家の壁ブチ壊すほどのスピードを出せんのか。 ………いやー、まだわかんねーよな?もしかしたらまぐれでなったかもしんねーし?そうそう、何事も疑ってかかんなきゃ人生損するぜ? つーわけで、手頃な実験台ねぇかな。 ワクワクが止まらない俺は、民家から出ようと一歩外に踏み出そうとすると。 「わあぁああ!!?」 あ? さっきの野郎の仲間が一人、剣を振り上げこちらに走って来た。 ああ…。ちょうどいい、あいつで試すか。
/83ページ

最初のコメントを投稿しよう!