異世界に来たらまずは戦闘、これは一種の醍醐味だと作者は思う

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「俺が聞きたいのはそこじゃない。 何で村人が俺に飲み物の一つも注<ツ>ぎにこねぇんだよ。」 さっきから俺の相手をしてるのがリカだけなんだよな。 「ああの……それは…私が、お願いシタンデス……。」 「あ?」 ゴニョゴニョと何を喋ってるかわからねぇリカに顔を向ける。 「い、いえ!何でもないです……。」 目が合うと、顔を真っ赤にして俯いちまうリカ。 ?ホント何だ?さっきからこんなんばっかだし。 リカはまた、ゴニョゴニョ喋っているが、何をいってるのかサッパリわからんね。 リカから視線を前に向けると、村人が踊ったり、酒飲んだり、酔い潰れてたり、何かコッチを見てニヤニヤしていたりと、様々なことをやっている。 てかさっきからニヤニヤしてるヤツが増えてんだけど。 最初一人だったのが、もう十人くらいニヤついてる。 しかも、目が合うとなんかこう……『YOU、やっちゃいなヨ!』みたいな笑顔を向けてくる。 あ?なんだ?殺られたいのか?いいぞ?ケンカなら買うぞ? ついつい目が合った村人にメンチをキっていると、リカが、服の袖の引っ張ってきた。 「なんだ?」 「あの……ケンさんはこれからどうするんですか?」 「あ?俺か?」 「はい。」
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