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……コホン。あー、話し。戻すか。
えっと…あとは……あ!そうそうさっきの苦労話を聞いて欲s「オイコラァア゙!!野家ぁああ!!」
体育館にいた人間全員(俺以外)は、何事かと声のした体育館唯一の出入り口の方を見る。
ピクッ
一瞬こめかみに青筋を浮かべそうになったがなんとか心を静めた。
俺の名字を呼んだ……かもしれない奴は、体育館の出入口に立っていた。
そいつの風貌はダメージジーンズを履き、革ジャン一枚というあまりにも寒い(ファッションセンスと体温的な意味で)格好だった。極めつけはそいつの髪型だった。
なんと、モヒカンだ。
しかもそこら辺のちゃちなモヒカンではなく、スキンヘッドに全長20cmはあるだろう帯状の髪が頭の頂点を軸に扇状になっているのだ。しかも緑色。
………あ゙ーー、はぁ。あれ、完全に俺の客だわ。
「ヒャッハー!!野家 健はどこだぁー!!」
ほら、フルネームで呼び出したし。
あ、そうそうさっきの苦労話の内容はこいつらなんだわ。
うち、両親が両親じゃん?
だからさぁ、ケンカをふっかけてくる奴が多いわけよ。
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