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チチッ……チュンチュン……。
小鳥がさえずりが聞こえる……。
ここは、セセロ村に唯一ある酒場の一階。
窓からは朝を告げる陽光が射し込んでいる爽やかな朝。
そんな中、床を磨いている状態で固まる、モップを持った俺は眉を潜めていた。
それはなぜか?
答えは至って簡単だよワトソン君。
なぜなら、酒場に入ってきた瞬間。荒ぶる鷹のポーズをしながらこちらを睨んでくる、リカをそのまま大人にした様な女がいるからだ。
「…………って、誰だあんた?」
初めて、人の正体ってものを純粋に知りたくなった俺は、鷹の女に聞いた。
「あなた……人に名前をたずねる時は、自分から名乗るものよ!
そしてあなたは誰?!返答によってはサリアちゃん流キックをお見舞いするわよ!?」
何か正論が返ってきた。
そしてそれはお前にも帰ってくるぞ?
しかも、ある意味名乗ってるし。
「で、そのサリアちゃん?は、何ゆえ荒ぶってるんだ?」
俺が聞くと鷹の女は驚いた顔をする。
「ハッ!な…何で私の名前を………まさか……、ストーカー!?」「おい待てコラしばくぞクソアマ。」
誰が好き好んでテメェのストーカーしなきゃなんねんだよ?
「くっ!ヤッパリストーカーなのね!?」「いや、人の話し聞けよ。」
「キャー!誰かーー!お~か~さ~れ~る~~!」「いい加減黙らねぇとマジでしばくぞ?」
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