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「て、テメェー!!」
「あ?」
日に日にため息が増えてきている俺に、モヒカンは威勢よく吠えた。
大事そうにモヒカンを守りながら。
「へ、へへっ。今日はなぁテメェの相手はオレじゃねぇんだぁ。というわけで、羅尾さん!お願いしゃすっ!」
そういってモヒカンは出入口の端に移動する。
すると、なんということでしょう!出入口の高さより頭二つ分背の高い大男がそこを潜り、入ってくるではありませんか!
どっかの世紀末覇者のような顔した大男がピッチピチの学ラン姿で。
「我が名は関松 羅尾<セキマツ ラオ>!!!齢<ヨワイ>は17!松誠樹高校二年だ!!退かぬ!媚びぬ!!省みぬ!!!」
「さ、さっすが羅尾さん!いうことが違うぜ!」
………あー、うん。
一ついってやろう。
「てめぇらはふざけてんのか?あ?
ンだよ関松 羅尾って。まんまじゃねぇか。
しかもンなふざけたカッコしやがって。
青いつなぎを着たいい男がいたら掘られてんぞ?
後、最後に。てめぇの台詞。聖帝の台詞だ。キャラ間違えてんぞ?」
どうして、っこう…俺の周りにはアホしかいねぇんだ。
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