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フランケンシュタイナーをきめられた大男は、床に倒れ伏せる。
「「「「「…………。」」」」」
あまりにも早い決着に、体育館に静寂が訪れた。
まぁ、そんな静寂も一瞬で終わりを迎えたが。
「……ら、羅尾さん!?」
大男に駆け寄るモヒカン。
モヒカンは、大男が気絶しているのを確認すると、安堵の息をもらす。
それもそうだろう。フランケンシュタイナーは下手したら頭蓋骨が逝っちまうかもしれない技だからな。
ま、俺も手加減したから大丈夫だとは思うけど。
「野家テメェ!羅尾さんを殺すきか!?」
「ンなわきゃないねぇだろ。俺もこの年で殺人犯になんぞなる気はねぇ。」
俺を睨み付けて怒鳴るモヒカンに即答してやる。
しばらく睨み付けてくるモヒカンと気絶中の大男を眺めていると、周りの奴らも騒ぎだした。
「おい!野家!今のはヒデーだろ!?漢の覚悟を台無しにしやがって!」「そーよ!そーよ!」「この鬼!」「悪魔!」「アンポンタン!」「腐れなすび!」「切れたナイフ!」「犬の糞!」「馬糞!」「えーと、後、後…後他なんかあったっけ?」「適当に罵っとけばいいのよ!」「あぁそうだな!このドM!」「いや、どちらかというとドSだろ?」「そっか!じゃっ、沖田!」
と、俺に向かって様々な罵声がとんでくる。
おい、最後のヤツ。俺はバカイザーじゃねぇよ。
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