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とある街の酒場。
「マスター、ワイン2つ下さい」
「あいよ」
僕たちは旅の休暇にと酒場に来ました。
「そういえば燐は剣と魔法どっちが得意?」
不意に思った事を言った、燐と旅をしてますとね、魔法使ったり剣でばっさばっさと斬り倒したりと忙しく燐はしてくれます。
「私は基本どちらとも使えます、得意不得意はないですね」
「ははは、流石だね」
僕の立場無し。
とそこにマスターがワインを持って来てくれました。
「・・・坊っちゃんお一つお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「いいよ」
「坊っちゃんの目的とは何ですか?」
前に話した事かな。
「あぁあれね、目的はね本当の父さんと母さんを見付ける事だよ」
「・・・左様で」
僕はグラスに入っていたワインを一気に飲み干すと続けた。
「そんな目的で燐は怒るかい?」
燐は横に首を振った。
「いいえ、とても坊っちゃんらしい目的です、それに魔王様の考えに似てます」
父さんに?
「魔王様は昔自分の目的を果たす為に旅に出ていた事があります、私には目的は何なのかはわかりませんが。ただ無駄な旅では無かった事は確かです」
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