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翌朝、グリシェッド城内
白のネングリジェを着た少女がなにやら警戒しながら自室を出ようとしていた。
[今日こそは見つからないようにしないと・・]
と思いながら部屋を出ようとしていたが
「ダメですよ、姉さん?1人で勝手に出ちゃ。」
少し笑っている男の子が呼び止めた。
「少し位、勝手にしても良いでしょ?・・リュウト。」
少しムッとした様に見て
「ダメですよシェルリス姉さん。また図書室ですか?」
クスクス笑っていて
「知っていながら通したのですか?・・酷い子ですわね。」
ため息をつく
この子は何でこんなに悪戯好きになってしまったんでしょうね。
とため息をつきながら思ってしまう。
「取り合えず姉さん、そろそろ行かないと、師匠を待たせてるんだけど。」
少しだけ困った様な顔で見る。
師匠と言うのは私の友達・陰宮零斗の事。
零斗はリュウトを弟みたいに思ってくれているみたいで
かなり厳しいらしい。
「そうね。零斗達を待たせてはいけませんね。」
軽く微笑み、謁見場に向かう。
争いを早く終らせる為にも
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